車検やらねんどろフェイト確保やらのためここ数日忙しく、記事を書くのが遅れてしまいましたが、先日のコンサドーレ札幌の試合の感想です。
攻めてはFW近藤が2得点、守っては無失点と、結果から見れば完勝なのだが、実際はヒヤヒヤものの勝利だった。札幌も岡山もシュート数は9本だったという数字がそれを物語っている。
札幌は前節とメンバーは同じで、4-4-2システムだが左SHの内村が自由に動いてキリノと共にバイタルエリアからペナルティーエリナ内をカバーする基本戦術も同じく試合に臨む。
前半立ち上がりは岡山の、ボールを奪うとすぐにスペースやフリーの選手にパスを送り、手数をかけずにゴール前に攻め込む戦い方にやや受け身となってしまったが、ホーム開幕戦の悪夢を払拭したいという思いからか、札幌の選手のプレイにミスが少なく、徐々に試合は札幌優位に傾く。しかしラストパスやシュートの精度が低くてなかなか得点機を作れなかったが、36分に征也の後ろから駆け上がってきた西嶋のクロスを近藤が腹で押し込むような泥臭いゴールで先制し、前半は1-0で折り返す。
後半も最初は札幌ペースだったが、前半飛ばしすぎたか札幌の選手の足が止まり始め、岡山が札幌陣内に攻め込む時間が多くなってくる。しかし、岡山のシュート精度が悪かったのにも助けられ、藤山のベテランらしいカバーリングなどの札幌の粘り強い守りで岡山にゴールを割らせない。ただ80分頃の岡山のゴール前での決定的なシーンにはヒヤリとさせられた。しかしその直後、芳賀の苦し紛れのようなクリアボールがちょうど近藤への浮き玉パスのような形となり、ボールを受けた近藤が岡山ゴール前に突進し、相手GKの手をはじく強烈なシュートで2点目を奪う。その後は札幌は無難に選手交代などで守り切り、札幌が2-0でそのまま勝利した。
連勝、しかも2試合連続完封勝利を素直に喜びたいところだが、前節同様今回の試合も相手の拙攻・決定力不足に助けられた部分も大きいので手放しでは喜べないのが正直なところ。無失点は運の要素もあると思うので、もう少し点を取れるチャンスをしっかり作ってそれをものにできるプレイが多く欲しいところだ。
そういった意味では今回2ゴールした近藤に期待したい。札幌の今までのFWはスピードとテクニックで勝負するタイプの選手が多かったが、近藤はフィジカルの強さを武器にした本格的なストライカータイプなので、J2レベルならゴール量産ができそうだ。ただ、今後相手チームのマークもきつくなると思うので怪我が心配なところだ。
もう一人のFWのキリノだが、決して動きは悪くなく、ボールさばきや守備は無難にこなしているが、どうも「ゴールの嗅覚」がなくなってしまったみたいだ。早く本調子を取り戻して近藤と共にゴールを量産するようになれば、J1昇格がいよいよ現実味を帯びてくるのだが。
まだまだチームとして改善すべき点は多いが、連勝で順位も一桁台になったし、次節の岐阜戦にも勝って連勝を伸ばして、次の柏との対決も制してJ1昇格への挑戦権を手にしたいところだ。
最後に、コンサドーレ札幌にも在籍していたデルリス・フロレンティン氏のご冥福を心よりお祈りします。
札幌に来ていなかったら、また違った人生を送れていたのかなぁ。そう考えると札幌サポとしてさらに胸が痛みます。
これまでの試合の感想は以下の「
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節 | 対戦チーム | Home or Away | スコア | 得点者(札幌のみ) |
01節 | サガン鳥栖 | (A) | 1-1 | 藤田征也 |
02節 | アビスパ福岡 | (H) | 0-3 | なし |
03節 | 栃木SC | (A) | 1-0 | 内村圭宏 |
2010-03-31 02:48
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久しぶりに現地で勝利を見ました。
近藤選手の2ゴールはどれも良いゴールでしたね。
勝ったからこそ修正点を忘れずに、
練習してもらいたいですね。
by nov (2010-03-31 12:54)
nov さま、10日近く遅くなってしまい大変申し訳ありません。
nice!&コメントありがとうございました。
> 久しぶりに現地で勝利を見ました。
今季ホーム初勝利!ですからね。よかったです。
> 勝ったからこそ修正点を忘れずに、
> 練習してもらいたいですね。
そこが札幌の悪いところ・・・
少し良くなったと思ったらまた悪い状態に戻ってしまいますよね...
by アリア・ポコテン (2010-04-08 11:09)